2022.09.07

vision session-2「シン・デジタル企業経営論~富山式~」 「しあわせる。富山」ビジョンセッションを開催しました。


 8月25日(木)、企業のデジタル戦略について話し合うビジョンセッション「シン・デジタル企業経営論~富山式~」をほとり座ライブホール(富山市総曲輪)で開催しました。企業経営におけるDXが注目を集める中、デジタル活用の実態や課題について、経営者や現場で施策に取り組むマネージャーらが登壇し、意見を交わしました。
 DXがもたらすウェルビーイングについて、経営者を務める登壇者は「社員が描く豊かな人生設計を実現するために必要」と経営理念に据えていることを紹介。別の経営者は、DXを「製造業としての効率を高めるため」と位置づけ、実践しながら最適解を模索している現状を話しました。現場をまとめるマネジメント層の登壇者は「製造における膨大な繰り返し作業の自動化により生じるリソースを、他でどう生かすかがポイント」と話し、従来、生産管理のスペシャリストが担っていた部分を自動化するとともに、製造に関わる各種データをアナログからデジタル管理へ移行していると話しました。
 企業におけるIT・情報系人材について、モデレーターは、企業からニーズが高まっている一方で、主に製造業や中小企業で専門人材が不足している傾向があり、ITベンダーとの給与水準の隔たりなどが人材確保のネックになっていることを指摘。登壇者からは、改善活動が得意な社内の人材で「ITお助け隊」などのチームを作ることで、まずはチームのスキルアップを図り、それを社員全体のITリテラシー向上に波及させる取り組み事例を紹介しました。
 また、県内企業が重点に取り組むべき課題については「経営者がDXへのビジョンを示し、やりきることが大事」「コロナ禍は会社や経営者が成長していくビッグチャンス。非常にやりがいがある」「先を見据え、限界突破していくためにウェルビーイングがヒントになる」といった意見が飛び交いました。
 会場の参加者からは「企業にIT・情報系人材が入ることでどのような効果を期待しているか」といった問いや、経営者のITリテラシーやDXの学び方について質問が寄せられました。

 各セッションの模様は、9月9日(金)以降に、「しあわせる。富山」特設サイトでアーカイブ動画により配信いたします。ぜひご覧ください。

岡田 俊哉 氏

岡田 俊哉 氏

久世 健二 氏

久世 健二 氏

東出 悦子 氏

東出 悦子 氏

岩本 健嗣 氏 【モデレーター】

岩本 健嗣 氏 【モデレーター】

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