2022.11.30
2022年10月29日(土) しあわせる。富山 Special Session-2「今ある資源の価値を見つけ、伝えること」
10月29日(土)、スペシャルセッション「今ある資源の価値を見つけ、伝えること」を瑞泉寺 本堂(南砺市井波)で開催しました。自然や長年受け継がれてきた伝統などから独自の世界観やビジョンを作り上げ、新しい価値を生み出しているゲストの皆さんに、そのヒントと実践を語っていただきました。
佐賀県・嬉野温泉で老舗旅館を営んでいる登壇者は、その土地にある3つの普遍的資源を生かしたプロジェクトやブランディングの事例を紹介しました。これに対して別の登壇者は、「外部視点を持ち込むことと、異業種とクロスオーバーさせることの2つの相対化で、今ある資源の価値の発見が行われたのではないか」と分析しました。
また、テーマにもなっている「今ある資源の価値を見つけ、伝えること」については、“若者”がキーワードとして多く挙がりました。「その土地の記憶を受け継ぐ若い人たちがどんどん活躍できるように権限移譲ができるといい」「伝統工芸などの今ある資源を、自分や子どもの世代に“カッコいい”と思ってもらえるような形に変えていくべき」などの提言がなされました。
最後に「地域(富山)は今後どうなっていくと考えられるか」という問いに対し、登壇者は「関係人口1000万人は現実的だが、“これが富山のウェルビーイング”と言えない人達と一緒にウェルビーイングをつくることができるとは思えない」と指摘。モデレーターは「富山県民は少しずつでも、今持っている価値を言語化して伝えていったほうがいい」と参加者に呼びかけました。