2022.11.30
2022年10月30日(日) しあわせる。富山 Special Session-4「未来の工場の話をしよう」
10月30日(日)、スペシャルセッション「未来の工場の話をしよう」を瑞泉寺 本堂(南砺市井波)で開催しました。地方の工場から思い切った大進化を遂げた企業など、デジタル技術を戦略的に活用されている皆さんをお招きし、富山で製造業の未来をともに考えました。
京都で鉄工所を営む登壇者は、冒頭に会社の取り組みを動画でわかりやすく紹介。毎日同じ製品を大量生産していた鉄工所が、365日24時間無人で機械を稼働させるシステムを導入した事例を共有しました。思い切った改革を行った理由として、「延々と同じものをつくることは、社員にとっても不幸だろうと考えた」「楽しくなかったら仕事じゃない」との考えが述べられました。
セッションは同氏の話を軸に進行。「富山県において同社のようなジャンプを起こせる環境はあるのか」というモデレーターの問いに、登壇者らは「自社でDXやデジタル化を進めている会社は何社かある。共通するのは自社でトライしてみようという意欲」「残念ながら県内はIoTやAIのような技術の導入が遅れているというデータがある。そこが経営者のモチベーションになりにくいのでは」と話しました。また、ベンダーとの付き合い方については、「製造業とITベンダーの若いエンジニア同士がコミュニケーションをとり、“こんなことをやってみよう”と話し合うことから始めるのがいいのでは」との提言がなされました。
後半は「機械に目が行きがちな製造業こそ、人の価値を高める“人づくり”が重要」との認識をあらためて確認。モデレーターは「結局は“人”がウェルビーイングにつながる」とまとめました。